bird's eye ‐ゆきのこダイアリー

雪の日生まれのゆきのこさんの、小さな暮らし。「楽しいよ、人生は美しいからね」―セネガルのおじいさんの言葉。
by soy_aya
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御臍行方不明之記(5 )

<術後2日目>
私はいつの間にか酸素マスクをしていて、点滴の他にいろんな管が付いています。
看護師さんが1時間に1回くらい見回りに来て、指先に機械を取り付けて何かを測るだけでなく、お腹をめくっては何かペンで書いているような気がしますが、肘から先しか動かせないのでどうなっているかわかりません。

1時過ぎ、近隣の病室で騒動が起こりました。患者のおじさん(下町風)が暴れているようなのです。「この税金泥棒!!」という怒鳴り声が聞こえます。大変傷に響きます。

3時ごろ、痛みに耐えて体の向きを少しだけ変えることに成功しました。

明け方酸素マスクを外しました。看護師さんに痛み止めをねだったら、まだ水を飲めるかわからないからダメですということでした。血圧が低いので座薬もだめだそうです。神様…

でも、酸素マスクが外れると少し元気が出てきました。朝になって「おしっこの管」が抜けると一層気分が良くなってきました。
看護師さんが体を拭いてくれて、お腹を動かさないように気をつけて、手術着からパジャマに着替えます。お腹に大きなガーゼが4枚。場合によっては開腹になってるということはすっかり忘れていたけど、どうやら内視鏡で済んだみたいです。
朝の検温では当然ながら38度台の熱がありました。

それでもようやく落ち着いてきて、夜眠れなかったのでうとうとしていると、主治医の先生が現れました。そして「ちょっとごめんね~」と1箇所ガーゼをはがして傷口を消毒した…と思ったら傷口の何かをバチンバチンと切って引っこ抜いたのです。ミギャー!!(と本当に言った)痛いの何の、強烈な一撃です。
これが抜糸。間違いなく私の入院生活のハイライトとなりました。

また傷口がガンガン響く!と泣きべそをかく私。
そのうち鎮痛剤を飲む許可が出て、胃薬と一緒に時間を記録して飲むことになりました。

9時か10時ごろ、点滴が抜けてまた少し楽になりました。お昼からは常食です。看護師さんから「ガスは出た?」と聞かれたけど、出ません。でもお腹は動いてるから大丈夫でしょう、ということでした。
やはり弱っているのか、あんなにおいしいご飯が半分も食べられません。でも、午後からはもう歩かなくてはならないのです。
歩くことで癒着を防ぎ、回復も早まるらしいので頑張らなくては。

いろんな管やら糸やら抜けましたが、まだ私のお腹には最後に残ったドレーンがぶら下がってます。お腹の中に溜まった血液などを出す管です。その先は小さなポリバッグにつながっていて、バッグをポシェットに入れて持ち歩きます。

初めて歩くときは貧血で倒れたりするといけないので、ナースコールで看護師さんを呼んでから歩きます。他に目的地もないのでとりあえずはトイレに。

お腹に力を入れずに起き上がるのには苦心したけれど、思ったより痛いというのはありません。でも揺らすとまずいことになりそうなので、お腹を両腕で抱えて、前屈みで歩行。ものすごくゆっくりにしか移動する力がありません…

トイレに行ってはじめて不思議に思ったのですが、お腹のガーゼは術前に説明のあった3箇所のほか、おへその辺りにも1枚貼ってあります。ボールペンで等高線のような図が書き込まれているのは、看護師さんが夜中に傷口の浸出液を記録していたみたいです。

夕方に最後のドレーンを抜きに知らない先生が来ました。また超痛いのでは…と疑いの目を向けましたが、ツルツルと細~いホースがお腹から出てくる感じで、特に痛みはありませんでした。これが取れて、また少し元気が出ました。

夕食はまだ全部は食べられません。食べた後少しして主治医の先生が「朝はごめんねぇ~」とやって来ました。「のう腫は内視鏡で取れたよ。あと何かよくわかんないものがお腹の壁にあったから、ついでに取っておいたからね」とのこと。
またよくわからないものが?とひっかかったけど、無事に内視鏡で済んだからよかったと思いました。

夜は、昼間寝てしまったのと、急変らしき騒ぎであまり眠れませんでした。さすがに鳴り響く機械の警告音が差し迫って聞こえます。病室のドアは看護師さんが見回るので昼も夜も常に開いた状態なのです。

<その6に続く>
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# by soy_aya | 2008-12-25 07:23 | にっき

御臍行方不明之記(4 )

〈入院初日〉
10時に入院。事務課に保証金(3万円。私立病院だとうちの方でも10万円するとこもあるらしい)、書類を提出した後病棟へ。4人部屋で周りはおばあさんばかりです。どうやら産婦人科ではなくて内科の病棟の模様。

すぐに病室に看護師さんが来て、入院の流れと手術の説明を受けました。
なんだか手術後に特別な呼吸法が必要になるみたいで(確か痛むから)、空気を吸って中のピンポン玉を浮かせる練習器具をもらい、持ち物を片付けているうちにお昼がきました。

お昼は低残渣食。明日の手術に備えて細かく刻んだ食事です。
これが予想外においしくてびっくり!!市立病院でこんなにおいしい食事が出るなんて。残さず全部食べてしまいました。
食事のときには毎回とうもろこしっぽい味のする赤茶色のお茶がでます。最後まで正体不明でしたが、5日後、クリーム色のカップがすっかり赤茶に染まっていました。
食事の後、処方された下剤を服用。

食後薬剤師さんと看護師さんが来て、薬の説明を受け、おへそをオリーブ油で掃除してもらいました。それからシャワーを浴びて、婦人科の先生と麻酔科の先生の診察を受けました。
婦人科の先生はいつもの先生じゃなくて若くてすごくかわいい先生だったことをここに記します。

そのあと暇なので家から持参した『夜は短し歩けよ乙女』の本をパラパラめくってイヒヒと笑ったり、昼寝したりしていると、夕方に妹が本とお菓子を持ってきてくれました。
本はおばあちゃんちの温泉が舞台の湯けむり時代小説でした。一時間少々で読破。
心底リラックスしていると突然主治医の先生が現れて「大丈夫?明日がんばろうね~」というようなことを言って去って行かれました。その間5秒の早業です。居合わせた妹は先生だとわからなかったようです。

夜ご飯はまた低残渣食で、お豆腐にひき肉入りのあんを掛けたものなどが出ましたが、お出汁がきいてておいしい!このクオリティはまぐれではないようです。この後当分絶食なので、ことさら味わっていただきました。

食後にまた下剤を服用して、恐れていた浣腸の時間がやってきました。調査によるとこれが入院生活のハイライトの一つらしいのです。苦しむ人はここで相当苦しむらしい。でも何とか、そんなでもなく済みました。

8時すぎに処方された睡眠導入剤を飲んで、湯けむり時代小説を再読しているうちに消灯時間になったので、大人しく寝ました。


〈手術当日〉
私の手術の開始予定時間は夕方です。多分予定手術としてはこの日最後だと思います。
まず朝一で2回目の浣腸が行われ、手術着を着用。朝から夕方まで手術着一枚で過ごすので結構肌寒かったです。
朝ごはんの代わりに点滴が始まりました。これは手術が終わっても当分抜けません。あとは手術まで特にすることはなかった…ような気がします。この日は麻酔のせいかあまり記憶がありません。昼寝をしていたような気がします。入院前日まで働いていたのでいくらでも眠れます。

夕方くらいにいよいよ手術開始とのお知らせが来て、「紙のパンツ」にはき替え、ストレッチャーに載せられて手術室に運ばれました。元気なのに横になって搬送されるのは少しこそばゆい感じがします。
髪にピンどめしてたのを忘れていたら、途中で見つかって回収されました。

手術室に到着するとそこから先はあっという間です。ものすごく手際のよい二人組の手術室看護師さんに紙のキャップをかぶされ、別の台に移され、と思ったら手術着を回収され、何かいっぱい取り付けられていました(多分心電図のクリップなど)。
同時進行で麻酔の先生がマスクを当てて、その先もう記憶がありません。いろいろ観察しようと思ってたのですが、何もわかりませんでした。

「ヤラレター!!」というのが気がついてまず思ったことです。お腹を切られた!!どうやらストレッチャーで運ばれながら、看護師さんに起こされているようなのです。
「指を握ってください!」と言われてひどく弱々しく握り返しつつ(力が入らない)、なぜ起こすのだ、痛いからできれば気が付きたくないぞ…と思っているうち、病室に着いてソイヤとベッドに移されて、すぐにまた眠りました。

一度目が覚めて薄目を開けてみると家族がベッドの脇で勢揃いしているようでした。

次に目を開けると病室は暗くなっていて誰もいませんでした。11時。切られたお腹がズキンズキンして身動きが取れません。そこからうとうとしては痛みでうなされ、1時間おきに目が覚める、長い夜が始まりました。

<その4に続く>
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# by soy_aya | 2008-12-24 07:11 | にっき

御臍行方不明之記(3 )

〈手術決定の段〉
年明けの最初の診察。よその病院の先生にもいろいろ調べてもらったんだけど、やはり正体は不明とのこと。ここで可能性のあるものとして「傍卵巣のう腫」「尿膜管腫瘍」という2つの病名が提示されました。やはりどちらも珍しいもののようです。検索してもいまいちよくわかりません。
でも腫瘍マーカーは正常値で、見え方や大きさはやはり最初から変わっていないので良性の可能性が高いと考え、一応腹くう鏡でやってみてくれるということになりました。

術式としては、全身麻酔下でお腹に1cmの穴を1つ、5mmの穴を2つ開けて、そこから内視鏡を入れて腫瘍を摘出します。リスクは開腹とそんなに変わらないけれど、周りの血管や腸を傷つける可能性が少し高くなるそうです。
また、内視鏡で問題がある場合、術中に開腹に切り替える必要があるということでした。
一方で腹くう鏡のメリットは、何といっても傷が小さいので回復が早いのと、空気に触れないので癒着が起こりにくく、手術の後遺症が残りにくいということのようでした。お腹を開けるというのはやはり大変なことのようです。

入院は手術前日から1週間弱の予定で、さらにその後1週間程度自宅療養が必要とのこと。ちなみに開腹だと入院が2週間くらいになるそうです。

私は小さいときに全身麻酔で扁桃腺を取ったことがあるので、入院や手術に対する不安はあまりありませんでした。基本的にのん気者だからかもしれません。のん気に同室の人との人間関係を心配していました。

その次の診察では腹部エコーを受けました。お腹の上からみるエコーです。
検査技師さんの見解は「卵巣にできた7cm大の良性の水溜まり。大きさが大きさだから取らなきゃならないけど、小さいものはたいていの人にあって、特に肝臓にできやすい。卵巣と子宮にも5mmくらいの水溜まりがみえる」というものでした。
でもMRIでは卵巣ではないんだよねぇ。と言ってよくみてくれたけど、結局腫瘍がどこから出ているかはわかりませんでした。うぬう、くせ者め…
この日、入院の日が決まりました。


〈入院準備の段〉
早速看護師さんに入院の書類をもらい、説明を受けました。短期間なのに提出する書類や必要なものが結構あるのでびっくり。
1週間もいないのにバスタオルは3枚、パジャマ2着、スリッパやお箸、湯飲み、スプーンも持参とのことです。

実際に入院してから持って行ってよかったと思ったものは、
●髪をくるむタオルキャップ(吸水性が高いもの)
 やはりドライヤーは家のようには使えません。
●アイマスク
 夜も病室のドアが開け放されて廊下の光が入ってくるので。
●小さなトートバッグ
 よく使う細々としたものを入れて枕元に置きました。手術の後は体を動かしてものを取るのがかなりしんどいです。
 また、病室には一応鍵のかかる引き出しはあるものの、大金やカードは持ち込まないようにとのこと。2000円くらいがま口に入れて持っていました。
 ちなみにお金は自販機や売店のほか、「テレビカード」を買うときにも使います。なお、テレビを観るのには、昼間でもイヤホンを使ったほうがよさそうです。
●カーディガン
 パジャマの上に羽織ってうろうろします。靴下も必要。

持って行かなくて困ったものは
●腕時計
 病室には時計がなくて、携帯も使えないので時間がわからなくなりました。
●ボールペン
 入院後にも書類にサインしたり、薬の服用時間を記録したりする必要がありました。
●耳栓
 結構夜は物音で眠れないので。
●ペットボトルの水
 これは病院で調達すればいいのですが、痛いときに水道まで行って薬を飲むのはつらいので、元気なうちに買っておいて病室に備蓄しておけばよかったと思いました。

持って行ったけど失敗したもの
●ブラカップつきのタンクトップ
 これ自体はいいんだけど、体にぴったりする素材だとお腹の手術後は無性に苦しい…
 いずれにしろ、ワイヤーなしの楽に着けられるブラは入院前に揃えておかなければなりません。

書類は手術の承諾書やら何やらで、住所が同一でない保証人も必要です。何かのときには誰に保証人を頼むか、日頃から考えておいた方がいいかもしれません。今回は妹に登場願いました。

その次の通院日に入院前の検査を受けました。採血・採尿、胸部X線、心電図。全部異常なしでした。採血は5本も採ったんですよ。
それから手術日決定後は、手術に備えて少しでも栄養状態をよくしておこうと、ご飯のほかにカロリーメイトのゼリーを飲んでいました。ほんの気休めですが…

また、入院時の娯楽用に貸与されたDSのドラクエとファイナルファンタジーをいい具合に進めておくことにも余念がありませんでした。というより明け暮れていました。

<その4に続く>
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# by soy_aya | 2008-12-24 00:49 | にっき

御臍行方不明之記(2 )

〈くせ者暗躍の段〉
大学病院では物腰柔らかな若めの先生(男性)が診察してくれました。またエコーを撮って、やはり卵巣が7センチくらいに腫れていて、水が溜まっているのに間違いないそう。これが一時的なものでなければやはり手術が必要だということです。

あと、お腹がゴロゴロしてガスが溜まっているようだから便秘でしょう。腸が動いて腫れた卵巣にあたって痛むのだと思う。ガスを出す薬を出しましょう、と言われました。
そういえばこの2年くらい、なぜか根菜をたくさん摂ると消化器症状が発現し、高熱を出して寝込むようになっていました。胃が悪いんだと思っていたけれど、あれもこのくせ者および腸の仕業だったに違いありません。

また、手術は開腹と腹くう鏡があって、この病院で受けるなら開腹になるということでした。
それでも予定手術は2ヵ月以上先まですでにいっぱいなので、今すぐ入院して痛みをコントロールしながらキャンセル待ちするのが一番早いとか。
しかしながら、諸般の事由により私もそんなに寝てばかりはいられません。音に聞こえし産婦人科の医師不足とはこのことでしょうか…

腹くう鏡の手術ができる先生は近隣では2人しかいないそうで、希望すれば大学病院からどちらかへ紹介となります。
手術に伴うリスクは若干高くなるものの、腹くう鏡の体へのダメージが少ないというメリットはやはり大きいので、少し悩んだけど市民病院に紹介してもらうことにしました。

その足で市民病院に行くと、腹くう鏡の先生の診療日ではなかったので、別の先生(今度は女性)の診察を受けました。これで昨日から内診も3回目。まだ全然慣れませんが。
またエコーを撮って、やはり卵巣が7センチくらいに腫れているので次回MRIを撮りましょうと言われました。

MRIの予約は2週間後、腹くう鏡の先生に会えるのは1ヵ月後となりました。
痛みは大学病院の先生の言ったとおり、ガスをとる薬が効いて、日常生活になんとか復帰できました。市販のラッパ胃腸薬です。それと、硬い繊維の多い食べ物は厳禁です。

それでも気を抜くとひょっこり痛みの気配が顔を出してくるので、油断大敵です。なるべく体を曲げて過ごし、動かないように心掛け(激しい運動で稔転を引き起こしかねないので要安静。手術まで休職する人もいるとか)、会社の物置に段ボールを敷いて疼痛時に寝ころがる場所としました。
冷えるとよくない気もするので、よそゆきのカシミヤのストールをいつも膝にかけて(すっかり普段使いに…)、カイロを左側のお腹と腰に貼りました。

2週間後。MRIを撮るのは初めてです。台にバンドでくくり付けられて、おなじみのかまぼこをくり抜いたような機械の中に入ります。
検査が始まるとバシンバシンという感じの大きな音がして、たまにブルブルガタガタと機械が震えます。2層式の洗濯機のような感じです。
そのためヘッドホンを着け、オルゴールの音楽を聞きながらの検査ですが、閉所も暗所も、ついでに言えば高所も大丈夫なので、平気です。
途中で血管造影の注射もしたけど、特に痛くはなかったです。

腹くう鏡の先生は若くて気さくな感じの先生です。予約診療だけど混んでいるのか、診察まで2時間半は待ちました。
最初はまたエコーの診察です。4回目か…と思ったのですが、診察室の奥から、なんだか普通のエコーには映らないところに何かがあるみたいで、もやもやして怪しげである…と先生が誰かと話し合う声が聞こえてきます。
その後の先生の話では、確かに7センチくらいの腫瘍があるんだけど、どうも卵巣ではないようだ。卵巣ではないんだけどどこの腫瘍かはちょっとわからない。さらに言えば、MRIで血管造影をしたところが、黒く影のように映っている。これは腫瘍の周りに血管が張り巡らされているということで、正直悪性の可能性も3割ぐらいある。というのです。
悪性の可能性があれば、開腹で手術しなければなりません。採血して腫瘍マーカーの結果で手術方法を決めることになりました。
血液検査の結果が出るまでお正月を挟み、暗黒の冬休みへと突入しました。

寒空の下、巣鴨の身代わり地蔵にてナゾの腫瘍への必勝を祈願する私と供の御方。駅までの道すがら、賑わいの中に「神秘」という屋台を発見しました。

〈その3へ続く〉
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# by soy_aya | 2008-12-23 18:49 | にっき

御臍行方不明之記(1)

いろんなことがあった2008年も年の瀬。ご存知の方もいるかと思いますが、今年のはじめ、私は傍卵巣のう腫という病気で少し入院しました。
結局は何もたいしたことはなかったのですが、私の体験が誰かの役に立たないとも限らないので、少しずつ書きためてきた記録を公開したいと思います。

かなりの長編なのでタイトルの由来にたどり着くまでずいぶんかかりそうですが…
それでは、はじまりはじまり。

<忍び寄る病魔>
2007年の夏が終わり、何だか私はすごく疲れやすくなっていました。胃腸の調子もあまりよくありません。
もともと虚弱体質なので不調もあまり気にはならなかったのですが、この年は結婚ラッシュでもあったし、いつもぐうたらしているわけにもいきません。

何とかならないかと、生まれて初めてマッサージに行くと「左側の腰がすごく凝ってますよ」と言われたのですが、まったく心当たりがありません。肩とか背中とかのほうがしんどいんだけどな、と思っていました。

けれども、そういえばこの頃の写真を見ると、ずいぶんひどい顔色で映っています。

〈病発覚の段〉
それから一ヶ月ちょっとたったある日、会社に行って立ち仕事をしていると、なぜか左側の腰が痛み出して仕事になりません。今までなったことのない痛みです。
これが噂のギックリ腰ってやつかしら? でもまだ早いはず。そう思いたい…

仕方ないので手近な若い者に丸投げしてデスクワークに励んでいるうちに痛みは大分よくなりました。でも帰りに駅で電車を待っているとまた痛むのです。バファリンを飲んだけど効かないみたい(私は痛みに鈍い体質で、バファリン2錠で大抵の問題が解決します)。

翌朝、明け方に腰というかお腹がひどく痛んで目が覚めました。熱が38度近くあります。ところがしばらく丸くなってうなっているうちに痛みが治り、熱も下がりました。

これは一体何なのでしょうか。この2年くらい胃腸の調子が悪くて、今回もそのせいだと思ったけど、どうもいつもと違う感じです。
何だかいつもはほとんど感じない生理痛がものすごくひどくなったら(しかも左半分だけ)こうなるような気もしてきました。

そんなわけで地元の産婦人科に行き、私を取り上げてくれたおじいさん先生に診てもらいました。
すると、エコーの検査で画像が出るなり「何だこりゃ!左の卵巣が7センチくらいに腫れてるよ。破裂するよ。もう一回診て小さくなってなかったら取らなきゃだめだよ」とのこと。突然の破裂&摘出宣告に半べそで帰ってきました。
またひどく痛んだら夜中でも救急車を呼ぶようにということです。今までなんともなかったのに、そんなにえらいことになってるの…??

家に帰って取り急ぎ調べてみると、お医者さんが「卵巣が腫れる」というのは、たいてい卵巣のう腫という病気を指しているらしいのです。若い娘御にも多い、卵巣にできる良性の腫瘍です。
卵巣は最も腫瘍ができやすい場所だけど、良性の割合も高いんだとか。

7センチというとだいぶ大きい方に入るけど、ものによっては通常うずらの卵くらいの卵巣が赤ちゃんの頭くらいになることもあるそうで、7センチくらいだと破裂というか、何かの拍子に卵巣の茎が捻れて壊死する「稔転」が心配なようです。
これは気を失うくらい痛い…というので、できる限りの安静を保つことを心に決めました。

卵巣のう腫には何種類かあって、水のようなものが溜まるタイプ、卵子が勝手に分化してできた歯や髪の毛が中に入っているタイプ、子宮内膜症が卵巣で起こるチョコレートのう瘍などがあるそうです。
私のは水が溜まっているということだったので、これだと95%は良性だということでした。

また、卵巣自体は痛みを感じないのでのう腫が大きくなっても多くは無症状で、気付かないことが多いとか。私も婦人科の症状はまったくありませんでした。生理痛もほとんどないし、取り立てて生理不順というほどのものにもなったことはありません。
強いていえば下腹が出てきて発覚する人が多いみたいだけど、私はそれもなしです。

治療としては7センチにもなると手術は避けられないだろうけど、腫れているのは2つあるうちの片側だけだし、それも全摘とは限らないから大丈夫。
そう思ってだいぶ安心して、もらってきたボルタレンを飲んで寝付きました。強い痛み止めのボルタレンなら、この痛みもイチコロでしょう。

★ここで豆知識。お腹が痛いとき膝を折り曲げて横向きになると、痛みが和らぐそうです。圧迫されて苦しそうにも見えるけど、お腹がぽこっと出るので内側の圧が下がって楽になるそうなんです。だから私も丸くなってじっとしてると痛みが治まってきたのですね。
救急車が来るまでの応急処置としても紹介されていたので、急にお腹が痛くなったときにはぜひお試しください。

ところが、頼みのボルタレンが全然効かなかったのです。寝ている間に勝手に仰向けになってしまうので、少し眠るとひどく痛み、目が覚めます。しかも昨日よりひどい。これはたまりません。お助けえ…
とはいえ、気絶するほどではないので救急車は回避して、朝一で大学病院を受診しました。

<その2に続く>
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# by soy_aya | 2008-12-23 18:12 | にっき

08Illumination

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会社の近くのプルデンシャルタワー(私的略称:プルタワー)のクリスマスツリー。てっぺんに載っているのはシャンデリア型のイルミネーションです。都会のツリーは洒落乙です。

一方、神社の槇の木イルミネーション、高級日本料理屋における松の木イルミネーションなど、毎年斬新な光のファンタジーで驚かせてくれるおらが町の今年の目玉は、奇跡のツリーonツリー。ツリーのイルミネーションのトップに輝くは、さらに小さなツリーの電飾です…

何はともあれ、豆電球たちが燈す小さな光はどこの町でもキラキラ美しく、クリスマスの光景は楽しげです。クリスマスってありがたいものですね。
私もムーミンカフェのグロッギ(フィンランドのクリスマスの飲み物)でも飲みに行こうかな。
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# by soy_aya | 2008-12-14 13:17 | にっき

神秘、カフェクロワッサン

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じゃーん!
赤坂のオアシス、カフェクロワッサンの季節限定メニュー、フランボワーズのデニッシュです。
パリパリの生地をざくっと噛み締めると浸み出てくるバターの風味と、木いちごの酸味がたまりません。

カフェクロワッサンは店構えこそどこの町でも見かけるマイナーなコーヒーチェーンのようですが、メニューについてはなかなかどうして侮れません。
生ハムとドライトマトをあしらったサラダ。蒸し鶏とアボガドのサラダ。バターの効いた看板メニューの各種クロワッサン。サンドイッチもドリンク類も、何でもおいしい神秘の店です。
そういえば、去年の冬のアーモンド風味のショコラショーもすごくおいしかったなぁ。また今年も出ないかしら。

会社の最寄り駅2つにはそれぞれ店舗があって極楽状態ですが、他の地域ではまだ見かけたことがないという点でも神秘です。
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# by soy_aya | 2008-12-08 19:52 | soy_aya CAFE-MEGURI

ピンクです!

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アフタヌーンティーで食べた生ハムのパスタ。鮮やかな桃色にびっくり!ビーツの色だそうです。

同行の方も、このかわいらしいパスタにケーキまで付けたセットを注文。「食事+ケーキのセット」はこの日2回目です。南無三…
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# by soy_aya | 2008-12-01 22:40 | soy_aya CAFE-MEGURI

野いちごの実

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先週のはじめに濃い霧が地元の田園を包み、いよいよ冬がやってきそうです。庭のミニバラももうじき咲き終わり。花の色がだんだん濃くなってきました。

そんな季節に、すべりこみでようやく真っ赤な野いちごの実がなりました。
大きさは親指の爪くらい、食べてみるとやっぱり酸味の強い野趣あふれる味で、かわりに口の中でふわっとベリーの香りがします。

庭一面に増やして、バケツ一杯に摘んで、ジャムを作ったらさぞかし楽しかろうと思います。
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# by soy_aya | 2008-11-25 19:48 | にっき

旧古河庭園のバラ園

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駒込駅で電車を降り、本郷通りをまっすぐ歩いていくとたどり着く、旧古河庭園。

お目当てのバラ園は10月~11月が秋の見ごろ。深紅に朱色、濃い桃、うす桃。イエロー、クリーム、白、うす紫。古い洋館を背景に、色とりどりのバラがあふれる光の中で咲き乱れています。バラ色のバラはどれだろう?
見物の人たちが花に群がる蜜蜂みたい。庭のテーブルで、水筒持参でお茶をするピクニッカーの姿もちらほら…

バラ園を抜けて、庭園散歩はまだ続きます。
先程までのにぎやかさとは打って変わって、日本式庭園は静謐な森の中のよう。古池のまわりの木々はほんの少し紅葉が始まっています。
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# by soy_aya | 2008-11-05 18:49 | にっき