bird's eye ‐ゆきのこダイアリー

雪の日生まれのゆきのこさんの、小さな暮らし。「楽しいよ、人生は美しいからね」―セネガルのおじいさんの言葉。
by soy_aya
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ヤーミーカレー!

いつごろのことだったでしょうか。赤坂のうらぶれた路地裏、会社の最寄りのコンビニの裏口近くに、カレー屋さんの小さな黄色い看板が置かれはじめたのは。

その店の名は「Kenny's」。特筆すべきは看板に書かれたメニューです。

・ヤーミーカレー
・トリコカレー

まさか、やみつき? yummy? そして虜? 謎に包まれる日々が続きました。
テナントの入れかわりの激しい赤坂ですから、その看板はすぐに路上から消えるかとも思われました。
しかしながら、黄色い看板はしぶとく存在し続けました。

それどころか、いつの間にかメニューの横にカレーの写真が貼付され、店名に「やみつき酒場」の枕詞が冠せられ、「赤坂名物」の文字が踊るに至り、私にも到底見過ごすことができなくなりました。

同じ思いを抱いた同志数名が、入ったばかりのお給料を手に、その扉をくぐる日がついにやってきました。

さびれたビルの2階でひっそり営業しているにもかかわらず、ランチタイムの「Kenny's」店内は、すでにお客さんでいっぱいです。辛うじて空いていたカウンター席に通されました。

BGMは80年代の洋楽(マイケル・ジャクソンみたいな)。あちこちにシーサーやら何やらの像が置かれ、アジアン&ウエスタンをミックスしたような混沌とした雰囲気。
カウンターの中で忙しく立ち働くおじさまはかなりの色黒で、半袖を肩の上まで捲りあげていますが、なぜかスターのような風格をお持ちです。

ヤーミーカレー(豚肉のカレーでした)とトリコカレー(言うまでもなく鶏肉のカレー)のランチセット(700円)を各々注文して待っていると、常連さんらしき若い女の子が入ってきてカウンターに座り、「ねえケニー。」と呼びかけました。彼こそが“Kenny”だったのです。

入口の方を振り返ると、古ぼけたエレピが1台。ピアノ弾き語りが売りのようなことが書いてあります。
壁にはミラーボールに照らし出される伊達男の肖像。よく見ると、ネオンピンクでKennyとサイン風に文字が書かれています。夜の部ではなんと、ケニーさんのピアノを聞きながらロマンティックに(恐らく)お酒が飲めるわけです。

やがてお待ちかねのカレーが出てきました。私が頼んだヤーミーは赤っぽいさらっとしたスープカレーで、複雑にスパイスが絡み合う本格派です。

それにしても、サラリーマンのお客さんが自分でお皿をさげていたり、ランチに来たのにお店のお手伝いをしていく若者がいたり、ケニーさんは人気者のご様子。加えてあのユーモアセンス…
今度はぜひ夜のやみつき酒場で、ケニーさんのピアノとトリコ鍋(カレー鍋らしい)を堪能したいものです。
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by soy_aya | 2009-05-15 23:31 | にっき